- 1 : ハワド(京都府) :2008/07/09(水) 04:29:05.95 ID:L9GuYeiY0 ?
- 授業で新聞:ニュースの背景探る面白さ
札幌市立月寒中の三上久代教諭は、2、3年生の国語の授業で新聞記事を活用している。
「良いニュース」「悪いニュース」の価値判断や、投書欄用の作文指導、写真やイラストを
見て文章にまとめる授業など、さまざまな工夫をこらす。
2年生の国語の選択授業では、将棋の加藤一二三九段が通算1000敗を記録したという
新聞記事を取り上げた。「これは良いニュースか、悪いニュースか」と、生徒に考えさせる。
そして、1000回負けることがどんなものか、生徒同士でじゃんけんをさせて、勝負にかかる
労力を体験させる。さらに、加藤九段の勝率を他の棋士と比較し、1000敗までにかかった
期間が短かったという別のデータも示す。
一見不名誉な記録でも、棋士として一つの勲章でもあることが分かる。このように一つのニュース
でもその背景を学ぶことで、生徒たちが面白さを分かるようにしている。
「新聞はさらっとしか読んでいませんでしたが、深く読み取ると自分の考えも生まれた」
(男子生徒)、「記事を読むことの楽しさがいい勉強になった」(女子生徒)と、生徒たちは
新聞を読む目が変わってきたという。
三上教諭の前任校はNIE(教育に新聞を)の実践校で、3年間携わった。昨年1年間休職し、
大学院で「学校図書館における新聞の研究」をテーマに調べ、今春から修士論文に挑んでいる。
三上教諭は「新聞は目的に応じてさまざまな活用が可能で、生徒たちの視野を広げてくれる」と、
メリットを話している。【千々部一好】(次回は8月4日に掲載)
毎日新聞 2008年7月8日 東京朝刊
http://mainichi.jp/life/edu/news/20080708ddm010100147000c.html